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機内は砂漠より乾いている:12時間のフライトでレンズに起きること

2026.09.09
機内は砂漠より乾いている:12時間のフライトでレンズに起きること

出発の30分前。

空港のトイレの鏡の前でレンズを入れます。

今日は12時間のフライトです。

搭乗。夕食。映画。ワインを1杯。

そして眠ります。

7時間後、目を開けます。

目が紙やすりのようです。

レンズが目に貼りついたようで、まばたきしてもかすみが取れません。

着陸まで、まだ5時間。

隣の人はメガネをかけたまま、気持ちよさそうに眠っています。

この場面を経験した人は、次のフライトで2つのうちどちらかをします。

メガネで乗るか、この記事を読むかです。

機内の湿度はサハラ砂漠と同じくらい

巡航中のジェット機の外の空気は、マイナス50度前後で、水分はほとんどありません。

その空気を温めて、機内に送りこんでいます。

温めると、相対湿度はさらに下がります。

機内の湿度は、ふつう10~20パーセントです。

昼間のサハラ砂漠並みです。

家の居間は40~60です。

涙は、その乾いた空気の中へ絶えず蒸発していきます。

コンタクトレンズは、涙の上に浮かんでいるものです。

涙が乾けばレンズも乾き、乾いたレンズは目に貼りつきます。

つけたまま眠るのがいちばんよくない理由

起きているあいだ、角膜は空気から直接酸素を取りこんでいます。

目を閉じると、まぶたがその通り道をふさぎます。

酸素は大きく減ります。

そこにレンズが加われば、さらに減ります。

その状態が、乾いた機内で何時間も続くのです。

角膜はむくみ、表面に細かい傷がつき、細菌にとって絶好のすみかができます。

米国疾病予防管理センターは、レンズをつけたまま眠ると目の感染症のリスクが6~8倍になると指摘しています。

飛行機も例外ではありません。

むしろ、もっと悪い条件です。

連続装用が承認されたレンズでなければ、30分の昼寝のためにもつくられていません。

では、外すべきか

答えはフライトの時間ではなく、眠るかどうかで決まります。

眠るつもりなら、メガネで乗りましょう。

着陸の1時間前に、トイレでレンズを入れればよいのです。

眠らない3時間未満のフライトなら、レンズのままでかまいません。

目薬だけは持っておきましょう。

12時間のフライトで「眠らない」と言う人は、たいてい眠ってしまいます。

レンズで乗るなら、この5つを持っていく

メガネ。 レンズがだめになったときのプランBがなければ、12時間ぼやけたまま過ごすことになります。

レンズケースと小さな保存液。 いつでも外せるようにしておく必要があります。

防腐剤なしの使い切り目薬。 レンズ装用中に使えるものか確認しましょう。

予備の1日使い捨てレンズ。 外したレンズを入れ直すより、新しいレンズのほうが清潔です。

石けん。 手指の消毒液は指にアルコールが残り、それが目に入ります。トイレで石けんを使って洗いましょう。

保存液も液体:100mlの壁

大きなボトルの保存液は、保安検査で止められます。

多くの国では、機内に持ちこめる液体を1容器100ml以下、透明な袋1つに制限しています。

大きなボトルは預け荷物に入れましょう。

旅行用サイズの保存液や使い切りの目薬なら、ルールの範囲内です。

米国運輸保安局は医療用の液体を例外としていますが、申告が必要で、ルールは国によって違います。

いちばん簡単なのは、100mlの旅行用ボトルです。

フライト中に目が乾いたら

目薬を1滴。

何度かまばたき。

それでもつらければ、トイレで手を洗ってレンズを外しましょう。

あとで入れ直すなら、新しい保存液を入れたケースに保管します。

1日使い捨てなら捨てて、着陸前に新しいものを入れましょう。

レンズを口でぬらしたり、水道ですすいだり、だ液でふいたりするのは絶対にやめてください。

飛行機のトイレの水は飲み水ではありません。

頭上の送風口を少しずらす

座席の上の送風口は、乾いた空気を顔に直接吹きつけます。

レンズをつけているなら、少し向きを変えましょう。

今の30秒が、6時間後に大きな違いになります。

日付変更線を越えると、1日使い捨ての「1日」はいつ終わる?

1日使い捨てのレンズは「日」で数えます。

日付変更線を越えると、その1日がわかりにくくなります。

基準はカレンダーではなく、起きている時間です。

出発の朝に入れ、到着の夜に外す。それで1日です。

翌朝は新しいレンズにしましょう。

2週間用や1か月用のレンズは旅先でもケースと保存液が必要なので、短い旅行なら1日使い捨てに替えると荷物が軽くなります。

着陸後も目が赤いままなら

乾きは、着陸すれば回復します。

痛み、まぶしさ、目やに、見えにくさは、乾きではありません。

レンズを外してメガネにし、1日以上続くなら、旅先でも受診してください。

家から遠く離れた場所での目の感染症は、治療が遅れがちです。

前の晩のチェックリスト

  1. メガネ(ケースつき)
  2. 旅行の日数+2日分の1日使い捨てレンズ(左右それぞれ)
  3. 100ml以下の保存液とケース
  4. 防腐剤なしの使い切り目薬
  5. 処方のメモ(BC、DIA、PWR、CYL、AXIS、ADD — 読み方)
  6. サングラス

処方の写真をスマートフォンに入れておけば、旅先で急いでレンズを買わなければならないときに助かります。

結局、問いは一つ

機内は乾いています。

それは変えられません。

変えられることが一つあります。

眠るかどうか。

眠るなら、搭乗前に外しましょう。

眠らないなら、目薬、メガネ、新しいレンズを手の届くところに。

そうすれば、12時間のフライトがレンズのせいでつらくなることはありません。

隣の人と同じくらい、気持ちよく眠れます。

メガネをかけて。

参考資料

この記事は一般的な情報です。連続装用が承認されていないレンズをつけたまま眠らないでください。フライトのあとに痛み、充血、見えにくさが続くときは、レンズの装用をやめて受診してください。