花粉の季節、コンタクトレンズをつけた目はなぜよりかゆくなるのか

朝、レンズをつけて出かけたのに、昼ごろには目がかゆくなります。鼻水が出て、くしゃみも止まりません。レンズを外すと少し楽になります。
花粉アレルギーがある人にとって、コンタクトレンズは少し気をつかうものになります。
花粉の季節は春だけではありません
米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)は、ブタクサ(ragweed)の花粉は8月から11月にかけて飛び、ふつう9月中旬にもっとも多くなると説明しています。この時期の花粉の量は朝がもっとも多いそうです。夕方に多くなる春の花粉とは逆です。
これはアメリカの場合です。どの植物の花粉がいつ飛ぶかは、国や地域によって違います。南半球では10月は春です。住んでいる地域の花粉情報を確認するのがいちばん確実です。
レンズをつけると何が変わるのか

米国検眼協会(AOA)は、アレルギーがある人にコンタクトの代わりにメガネを使うことを検討するよう勧めています。空気中のアレルギー物質がレンズにたまるからです。
裸眼なら、涙が花粉を洗い流してくれます。レンズをつけると表面がもう一つ増え、そこについたものはレンズを外すまで目の上にとどまります。
1日使い捨てレンズが勧められる理由
AOAは、一度使ったら捨てる1日使い捨てレンズについて相談してみるよう勧めています。毎日新しいレンズにすれば、レンズ表面にたまるアレルギー物質や汚れが減るからです。
1か月用のレンズを使っているなら、洗浄を欠かさないことがさらに大切になります。米国眼科学会(AAO)は、アレルギーがあるかどうかも洗浄液を選ぶ基準の一つだと説明しています。どの洗浄液が合うかは眼科医に聞くのがよいでしょう。1日使い捨てと1か月用の違いは1日使い捨てと1か月用のコンタクトは、パッケージが違うだけなのかで取り上げました。
かゆくてもこすらないでください

かゆいと、つい手が伸びます。しかしレンズをつけたまま目をこすると、レンズがずれたり折れたりすることがあり、手についたものが目に入ることもあります。
AOAは、かゆみには冷たい湿布がとても効果的だと説明しています。人工涙液はアレルギー物質を薄めて洗い流すのに役立つそうです。
ただし、レンズをつけたままどんな目薬でもさしてよいわけではありません。AAOは、レンズをつけているときは眼科医が勧めたレンズ用の装着液か、防腐剤の入っていない人工涙液だけを使うよう案内しています。
アレルギー用の目薬はレンズを外してさします
市販のアレルギー用目薬には、レンズと一緒に使えないものが多くあります。アメリカで販売されているケトチフェンのアレルギー用目薬の医薬品表示には、こう書かれています。
- 使う前にコンタクトレンズを外すこと
- さしたあと少なくとも10分待ってからレンズをつけ直すこと
- コンタクトレンズによる刺激の治療には使わないこと
この製品には防腐剤(塩化ベンザルコニウム)が入っています。目薬とレンズの関係は、次の記事でくわしく取り上げます。
レンズが原因のこともあります
花粉の季節でもないのにレンズをつけるとかゆく、レンズが上にずれる感じがするなら、別の問題かもしれません。
AAOは巨大乳頭結膜炎(GPC)という状態を紹介しています。レンズがまぶたの裏をくり返しこすったり、レンズにたんぱく質がたまったり、レンズの素材や洗浄液にアレルギーがあったりすると、まぶたの裏が赤くぶつぶつになります。異物感や目やに、まばたきのたびにレンズが動く感じが出ることがあります。AAOはこの状態をすぐに治療する必要があると強調しています。
花粉の季節にできること
- 花粉の多い日はメガネを検討しましょう。 症状がひどいときはレンズを休ませたほうがよいです。
- 1日使い捨てレンズについて相談してみましょう。
- 外から帰ったら、まず手を洗いましょう。 ACAAIは、花粉は服や髪、ペットについて家の中に入ってくると説明しています。着替えや寝る前のシャワーも勧めています。
- 目をこすらず、冷たい湿布をしましょう。
- 目薬はレンズと一緒に使えるか、先に確認しましょう。
目が痛い、ひどく充血している、よく見えないといったときは、アレルギーのせいにしないでください。レンズを外して眼科を受診してください。
参考資料
- 米国検眼協会(AOA)、Allergies
- 米国眼科学会(AAO)、How to Take Care of Contact Lenses
- 米国眼科学会(AAO)、Giant Papillary Conjunctivitis
- 米国アレルギー・喘息・免疫学会(ACAAI)、Ragweed Allergy
- 米国国立医学図書館 DailyMed、Allergy Eye Drops (ketotifen fumarate)
この記事は一般的な情報であり、診断や治療に代わるものではありません。アレルギーの症状とレンズの使用については、眼科の専門家に相談してください。