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コンタクトをつけたまま使える目薬、使えない目薬

2026.10.10
コンタクトをつけたまま使える目薬、使えない目薬

目が乾いたり赤くなったりすると、まずバッグの中の目薬を探します。でも、コンタクトをつけているなら、ちょっと待ってください。

米国眼科学会(AAO)の案内は短いものです。コンタクトをつけているときは、どんな目薬も使わないのがいちばんよい。 例外は一つだけです。眼科医が勧めたレンズ用の装着液か、防腐剤の入っていない人工涙液です。

なぜここまで注意するのでしょうか。

ソフトレンズはスポンジのように吸い込みます

多くの目薬には、菌が増えないように防腐剤が入っています。もっとも一般的なのが塩化ベンザルコニウム(BAK)です。

問題は、ソフトレンズが水分を含む素材でできていることです。米国の検眼専門誌 Review of Optometry がまとめた研究を見てみましょう。

  • 含水率の異なるソフトレンズをBAKの溶液に浸したところ、レンズはBAKを多く吸収し、最初の24時間に出ていった量はわずかでした。 研究者たちは、レンズに残って再び放出されるBAKの量は安全上の懸念があると結論づけています。
  • BAKの溶液に浸したシリコーンハイドロゲルレンズが角膜表面の細胞に損傷を与えたという研究もあります。

つまり、レンズの上から防腐剤入りの目薬をさすと、本来なら涙で流れていくはずの防腐剤がレンズにとどまり、角膜に長く触れる可能性があるということです。

「さしてから10分後につけてください」の理由

開いたレンズケースと目薬、キッチンタイマー

そのため、レンズと一緒に使ってはいけない目薬は、レンズを外してからさし、時間をおいてからつけ直すよう案内しています。

アメリカで販売されているケトチフェンのアレルギー用目薬の医薬品表示には、使う前にコンタクトレンズを外し、さしたあと少なくとも10分待ってからつけ直すよう書かれています。この製品にはBAKが0.01%入っています。

Review of Optometry は、FDAのもっとも一般的な推奨はレンズを外して目薬をさし、10~15分後につけ直すことだと説明しています。ある研究では、レンズを5分外しただけでは外さなかった場合と差がなく、10分外すと大きな吸収を防ぐのに十分だったそうです。

5分では足りず、10分は待つ必要があるということです。

充血をとる目薬にはとくに注意してください

赤くなった目を白く見せる目薬があります。AAOは、この種の目薬の多くはテトラヒドロゾリンという血管収縮剤でできていると説明しています。目の血管を一時的に細くして、赤みを減らします。

問題は効き目が切れたあとです。AAOはこう説明しています。

  • 効き目が切れると、目が前より赤くなることがあります。これをリバウンド充血といいます。
  • リバウンド充血は時間がたつにつれてひどくなり、赤みが続く目になることがあります。
  • 鼻づまりのスプレーと同じように、72時間を超えて使わないようにとしています。

AAOは、コンタクトレンズの刺激で目が赤くなることはよくあると説明しています。そのときに充血をとる目薬で赤みだけを隠すと、原因を見逃すおそれがあります。AAOは、効果があるなら防腐剤の入っていない人工涙液を使うよう勧めています。

目薬を選ぶときに見ること

開封した使い切りタイプの目薬を持つ手

  1. 「コンタクト装用中に使用可能」と書かれているか確認しましょう。レンズ用の装着液は、レンズをつけたまま使うように作られた製品です。
  2. 防腐剤が入っているか成分表を見ましょう。使い切りタイプの防腐剤なし人工涙液は、一度使ったら捨てます。
  3. アレルギー用、抗生物質、緑内障などの治療用の目薬は、レンズを外してさしましょう。つけ直すまでの時間は、製品の説明書と医師の指示に従ってください。
  4. 充血をとる目薬はレンズと一緒に使わず、使うとしても長く使わないでください。

目薬でしのいではいけないとき

目薬をさしても目の痛みや赤みが続く、よく見えないといったときは、目薬で解決することではありません。レンズを外して眼科を受診してください。どんな症状が危険のサインなのかは、次の記事でまとめます。

午後になるとレンズが乾く理由は、コンタクトレンズはなぜ午後になると乾き始めるのかで取り上げました。

参考資料

この記事は一般的な情報であり、特定の製品を勧めるものではありません。目薬の使用は、製品の説明書と眼科の専門家または薬剤師の指示に従ってください。